セキュリティエンジニアにとって、インシデントレスポンスの理解は不可欠です。適切な対応ができなければ、セキュリティ事故の被害を拡大させ、業務停止や顧客への影響を招くリスクがあります。
本ブログでは、インシデントレスポンスの重要性を解説し、セキュリティエンジニアが直面する課題とその解決策を探ります。さらに、専門知識を深めるのに最適な書籍を3冊紹介し、実践的なスキル向上をサポートします。
これらの書籍を読むことで、迅速かつ効果的な対応力を身につけ、予期せぬトラブルにも自信を持って対処できるようになります。セキュリティエンジニアとしての信頼性を高めるために、ぜひご一読ください!
インシデントレスポンスについてわからない方だけではなく、今までインシデントレスポンスに携わってきた方も新しい発見があるかもしれませんのでぜひ最後までご覧ください!
インシデントレスポンスを理解するのにおすすめの本 3選
今回おすすめする書籍は以下となります
- 詳解 インシデントレスポンス ―現代のサイバー攻撃に対処するデジタルフォレンジックの基礎から実践まで
- インテリジェンス駆動型インシデントレスポンス ―攻撃者を出し抜くサイバー脅威インテリジェンスの実践的活用法
- インシデント報告の理論と実践: システム思考による事故情報の収集・分析と防止策の立案
詳解 インシデントレスポンス ―現代のサイバー攻撃に対処するデジタルフォレンジックの基礎から実践まで
1つ目に紹介する書籍は「詳解 インシデントレスポンス ―現代のサイバー攻撃に対処するデジタルフォレンジックの基礎から実践まで」です
インシデント対応には、様々な専門分野の知識が必要です。優れたインシデント対応担当者は、ログ分析、メモリフォレンジック、ディスクフォレンジック、マルウェア解析、ネットワークセキュリティ監視、スクリプトやコマンドライン技術などに精通している必要があり、様々な分野のトレーニングを継続的に受ける必要があります。
本書は、セキュリティ侵害を試みる攻撃者の活動に対し、日常的に予防・検知・対応を行う実務家によって書かれた、実務家のための書籍です。それぞれの専門分野のエッセンスを凝縮し、読者の環境ですぐに応用できるインシデント対応の効果的な技術を紹介します。侵害や情報漏洩がより速いペースで発生し、これまでとは異なる動的なアプローチを必要とする現代の脅威に合わせた最新技術を解説していきます。インシデント対応の理解を深めたいIT専門家、初めてインシデント対応を学ぶ学生、クイックリファレンスガイドを探しているセキュリティエンジニア、いずれの方にもお勧めできる一冊です。
本書は、現代のサイバー攻撃に対抗するための実践的な知識を提供する一冊です。デジタルフォレンジックの基礎から、実際の攻撃事例をもとにしたインシデント対応の手法までを詳細に解説。初心者にもわかりやすく、経験者にも新たな視点を提供する内容となっています。本書を通じて、インシデント発生時の対応力を高め、セキュリティ事故の影響を最小限に抑えるためのスキルを習得できます。
- 日々の業務でセキュリティインシデントに向き合う機会がある人
- IT初心者やセキュリティを学びたい学生
インテリジェンス駆動型インシデントレスポンス ―攻撃者を出し抜くサイバー脅威インテリジェンスの実践的活用法
2つ目に紹介する書籍は「インテリジェンス駆動型インシデントレスポンス ―攻撃者を出し抜くサイバー脅威インテリジェンスの実践的活用法」です
サイバー脅威インテリジェンスは、サイバー攻撃に関連する情報を積極的に集め、分析することで防御に役立てることを指します。
ゼロデイ脆弱性や標的型攻撃など予測の難しい攻撃が増え、既存のセキュリティツールだけでは防御が難しい昨今、注目される分野です。
本書は、サイバー脅威インテリジェンスをセキュリティ対策に活用するための指南書です。
インテリジェンスの基礎から、インテリジェンス駆動型のインシデント対応、将来に向けたプログラム構築までを解説しています。
本書は、攻撃者の戦略を理解し、先手を打つためのサイバー脅威インテリジェンス活用法を解説した一冊です。従来のインシデント対応では、攻撃が発生した後の対処が中心でしたが、本書では、攻撃者の行動を予測し、被害を未然に防ぐための戦略的アプローチを紹介します。具体的な事例を交えながら、脅威インテリジェンスの収集・分析・実践方法を解説しており、セキュリティ対策をより高度なレベルへ引き上げるための知識が得られます。
- SOC(セキュリティオペレーションセンター)やCSIRTの担当者
- セキュリティエンジニアや脅威ハンター
インシデント報告の理論と実践: システム思考による事故情報の収集・分析と防止策の立案
3つ目に紹介する書籍は「インシデント報告の理論と実践: システム思考による事故情報の収集・分析と防止策の立案」です
●システム思考で質の高い事故情報を集める
事故の効果的な再発防止のためには、事故に関する質の高い情報を集め、適切な方法で分析することが重要です。本書は、システム思考に基づいて事故情報をどのように収集・分析するか、また得られた情報からいかに事故を防止するかについて解説しています。具体的には、システム思考の事故原因モデルとしてラスムッセンのリスクマネジメントフレームワークを採用し、質の高い事故情報を集めるための実践方法について解説しています。その実践事例として、オーストラリアの引率者付きアウトドア活動における事故データの把握・分析システムの成功例を紹介しています。〈システム思考とは〉
事故に対して、個人、チーム、組織、行政、社会などの幅広い視点からアプローチすることで、業務システム全体の最適化を図り、包括的な安全マネジメントを目指すこと。
本書は、事故情報の収集・分析を体系的に行い、効果的な防止策を立案するためのシステム思考の手法を解説する一冊です。インシデント報告は、単なる記録ではなく、組織全体のリスク管理を強化し、再発防止につなげる重要なプロセスです。本書では、報告のフレームワークや実践的な分析手法を具体的に紹介し、より信頼性の高いインシデント対応を実現するための知識を提供します。
- システム管理者やIT運用担当者
- リスク管理や品質管理の責任者
インシデントレスポンスを理解するのにおすすめの本 3選 まとめ
今回は以下の書籍を紹介しました
- 詳解 インシデントレスポンス ―現代のサイバー攻撃に対処するデジタルフォレンジックの基礎から実践まで
- インテリジェンス駆動型インシデントレスポンス ―攻撃者を出し抜くサイバー脅威インテリジェンスの実践的活用法
- インシデント報告の理論と実践: システム思考による事故情報の収集・分析と防止策の立案
本記事をご覧くださった方がインシデントレスポンスについての理解を深める良い手助けにつながれば幸いです
またインシデントレスポンスに関するご質問などございましたら以下のお問合せフォームやtwiiter等にてご相談可能ですのでご連絡お待ちしております